第5回 貿易は産業構造の変化促す 独立行政法人経済産業研究所
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yasashii23/05.html

貿易は国内産業構造の変化を促します。

中国からの輸入の急増は、製造業からサービス業への産業構造の転換を後押ししました。
こうした変化は、短期的には失業や賃金の低下をもたらすなど苦痛を伴います。

しかし、産業構造の変化は長期的には利益をもたらします。
リカードやヘクシャー=オーリンの伝統的貿易理論は、比較優位ある産業に生産資源を多く割り当て、
比較優位のない産業の財は輸入することで、より豊かな生活が実現できることを示しています。

比較優位のない産業を保護し続けるために財政負担を続けることも困難ですし、長期的な利益を損なう恐れがあります。