(教えて 憲法)基本原理の国民主権と基本的人権って? 編集委員・国分高史 2018年2月13日14時37分

教えて!憲法 基本のき:5

 日本国憲法でもっとも重要だといわれている理念が三つある。

 国民主権、基本的人権の尊重、そして平和主義。あわせて「三つの基本原理」と呼ばれている。
明治憲法のもとでは天皇が国の主人公(主権者)だったが、
国民が自ら主人公となり、一人ひとりの人権保障を大幅に強めた。
そして、国内外に多くの犠牲者を出したことへの反省から、戦争の放棄をうたった。

 国民主権とはどういうことか。ひとことで言えば、国のしくみをさだめた憲法を制定したり、
改正したりする権力が、天皇ではなく国民にあるということだ。

 憲法が施行された1947年に旧文部省がつくった教科書「あたらしい憲法のはなし」が、
おおよそ次のように説明している。

 「これまでの憲法は明治天皇がおつくりになって、国民にあたえられたものです。
しかし、あたらしい憲法は日本国民がじぶんでつくったもので、
日本国民全体の意見で、自由につくられたものであります」

 憲法の英語の草案は、戦後、日本を占領していた連合国軍総司令部(GHQ)がつくったものだ。
だが、日本で初めて女性の参加が認められた46年4月の衆院選で選ばれた議員によって審議されたことから、
この教科書は「あたらしい憲法は、国民ぜんたいでつくったということになるのです」と説明する。(以下略)

ttps://www.asahi.com/articles/ASL255139L25ULZU00B.html

> 基本的人権は、民主主義による多数決によっても人から奪うことはできない。
>ただ、だからといって、何をしてもいいわけではない。
>例えば、表現の自由があるといって人の名誉を傷つけることを
>言ってはいけないことなどを考えれば、当然のことだ。(編集委員・国分高史)
そうだね_