0906日出づる処の名無し
2018/02/11(日) 18:52:55.59ID:xhVcWrYl「地球の気候変動は、二酸化炭素などの大気成分とは関係なく、気流や海流などでも起こります。特に『全球規模熱塩循環流』が地球の気候に与える影響は大きい」
全球規模熱塩循環流とは、熱帯・亜熱帯地域から流れてきた温かい海水が、グリーンランド海やラブラドル海周辺で冷やされ海底に沈み、
南下して徐々に湧き上がりながら世界中の海を流れ、最終的に北大西洋に戻ってくる循環流だ(図参照)。
「このうちの大西洋を循環する流れを『大西洋熱塩循環流』と呼びます。そして、この循環が運んでくる熱量の強弱によって、北半球の温暖化や寒冷化が起こるのです」
中村氏は、この大西洋熱塩循環流を研究し、グリーンランド海の水面温度が高いときは温暖化し、低いときは寒冷化することを発見した。
これが『大西洋数十年規模振動』と呼ばれるもので、30〜40年おきに温暖化と寒冷化を繰り返している。
「実際、北半球は1940年から70年代は寒冷化していました。そして80年代からは温暖化しています。
この周期から考えると、2015年前後から次の寒冷化が始まると予想され、実際に2013年終盤にグリーンランド海の水面温度が低くなる現象が起きています。そして、この寒冷期の寒さのピークは2050年前後になるでしょう」
地球温暖化が強く叫ばれ始めたのは80年代に入ってからで、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が設立されたのは1988年だ。しかし今、地球は温暖化から寒冷化に転じようとしているのだ。