宋哲元(一八八五〜一九四〇)は中国国民軍の将軍で、一九三三年(昭和八年)の長城戦において侵略してきた日本軍を打ち破り、その後、対日姿勢に曲折はあったものの、蘆溝橋事件以来再び抗日戦に参加していた軍人である。中国民衆からは「抗日の英雄」として尊敬を受けていた人物である。(P73)