北朝鮮はすでに核保有国の地位固めに入った。我々に残されている選択肢は2つに1つ
だ。北朝鮮が自ら崩壊するか、自分の足で交渉の場に出てくる時まで、国際社会と協調
して北朝鮮を最大限に圧迫するしかない。その隊列から離脱してはいけない。韓日米に
中国まで引き込み、北朝鮮に対する圧迫の手綱を一糸乱れぬようぴたりと合わせなけれ
ばいけない。北朝鮮が平和攻勢に出たからと言って、待っていましたとばかりに対話局
面に転換してはいけない。特に開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光
の再開、5・24措置解除のような自殺ゴールの誘惑には警戒しなければならない。

金正恩はルビコン川を渡った。核武力が北朝鮮体制を守る宝剣になるのか、あるいは北
朝鮮の首を締める罠になるかは今後を見守るべきだが、おそらく後者になる可能性が高
い。北朝鮮の核保有は中国まで敵に回し、自滅を招く“ダメヅマリ”だからだ。北朝鮮
の急変事態に備えた米中軍事当局間の対話説を金正恩は聞き流してはいけない。
ペ・ミョンボク/コラムニスト・論説委員