消えるブラックフェイス

顔を黒く塗ったブラックフェイスの白人が芸を演じるミンストレル・ショーは黒人に対する偏見を撒き散らすとしてアメリカや欧州ではすでに姿を消しています。
黒人差別と闘ったアメリカ公民権運動の影響が大きかったのです。

BBCも偉そうに日本のことを批判的に報じていますが、58年から20年間も「ブラック・アンド・ホワイト・ミンストレル・ショー」を放送し、大人気を博しました。
60年代には2100万人が視聴しました。しかし黒人差別を助長するという批判を受けて打ち切られました。

「黒人の人たちが嫌だから止めてほしいと言っているのに、差別ではない、差別する気はない、悪気はないからと言って続けていても良いのでしょうか。
そういう人たちはもっと世界の歴史、人類の歴史を学ぶ必要があります。黒人だけではなく、黄色人種にも差別された暗い歴史があるのです」

問題は浜ちゃん個人より、浜ちゃんのブラックフェイスを演出した放送局、日本テレビにあります。
ブラックフェイスで視聴率が稼げたとしても、公共の電波を使って黒人差別の歴史が刻まれたブラックフェイスを撒き散らすことに何の意味があるのでしょう。

知らなかった、悪気はなかったでは済みません。2020年東京五輪・オリンピックを前に日本の国際感覚が厳しく問われているのです。