現在の自動車業界の国内経済規模はおよそ52兆円で、そのシェアの半分を握っているのがトヨタだ。
関連企業への影響を考えると、少なくとも日本のGDPは20兆円以上、4%も縮小することになる。
もちろん、工場周辺の雇用環境の悪化も含めると、経済損失はそれだけにとどまらない。
トヨタという巨人が沈むことによって、取り返しのつかないダメージを日本は負うことになるのだ。

トヨタがおかしくなったら日本経済がおかしくなる
――'94年、当時副社長だった奥田碩氏はこのように語っていたという。
それから20年あまりが経過したいまも、日本経済はトヨタと一蓮托生の道を歩み続けている。
2028年、日本が経済大国として生き残るためには、トヨタに熾烈な競争を勝ち抜いてもらうしかない。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53297