<東京五輪>輸送整備ピンチ 豊洲工事の中止・不調次々
12/11(月) 21:22配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171211-00000093-mai-soci

不調に加え、移転を推進してきた江東区の山崎孝明区長も受け入れに難色を示し始めた。
小池知事が築地を再開発するとの方針を打ち出したことで、豊洲に観光拠点「千客万来施設」を整備する予定だった
万葉倶楽部(神奈川県小田原市)が撤退を検討していることが明らかになった。
同社担当者は「築地に新たに競合施設ができれば採算が取れない」と話し、山崎区長も「施設が整備されなければ受け入れを再考せざるを得ない」と突き放す。

都は築地の解体に16カ月、駐車場や給油所などの輸送拠点の整備に約1年の工期を見込む。解体と整備を同時に進め、東京大会直前の20年春の完成を目指す。
スケジュールは既にぎりぎりで、豊洲の工事の落札者が決まらなければ、築地跡地の地上に整備して都心と選手村を結ぶ「環状2号線」も完成しない。

都幹部は「築地移転が遅れることも考え、東京湾岸部の都有地を輸送拠点用に押さえたが、選手村と競技場の往来を考えると、
築地跡地に環状2号線ができなければ都内は大会中に大渋滞するのではないか」と頭を抱える。