// blog.livedoor.jp/shinseihoshu/archives/51820710.html
: 真正保守政党を設立する

財政危機についての議論ということだが、日本政府の財政は、危機ではなくすでに実質破綻している。今後数年で破綻確実ならば、それは実質破綻と言っていいだろう。

実質破綻の理由は、シンプル。マクロ的には、政府の負債が合計1000兆円に届こうとしている。いくら金融資産が国内に豊富だと言っても無限ではないから、いつかは破綻する。
だから、黒字を出して借金を減らせると言う場面がない限り、破綻は免れない。

一方、黒字を出して、借金を減らすことができるかというと、これは可能性は限りなくゼロに近いだろう。なぜなら、昭和40年に国債を発行して以来、あのバブル期であっても、借金を減らしたことがない国であり、そういう政府なのだ。
あのバブル期ですら借金を減らせなかったのだから、今後も二度と借金は減らせないだろうう。借金を減らすためには経済成長というが、経済成長による税収増加による借金返済は絶望的だ。

となると、悪性インフレを起こして、実質的に借金を減らそうということになるだろうが、リフレ政策は、財政破綻への最短距離だ。

インフレとは、名目金利が上がることであり、それはとりわけリフレ政策のときは極端に名目金利が上がる恐れがある。なぜなら、インフレをマネー供給で起こせば、
それは当然、マネー市場のインフレ、つまり、資産インフレとなるから、名目金利は急騰する。となると、発行金利が上昇し、財政当局は一気に追い込まれる。ギリシャと同じだ。

だから、リフレは一番採ってはいけない政策なのだ。さて、となると、財政破綻は必至だ。だから、ここで財政危機かどうかを議論することは無意味だし、危機を防ぐ方策を考えることも無意味だ。

引用ここまで
  ―――――



我々の主張は、財務省の如き短絡的で蒙昧な刹那の主張とも全く異なる。

我々は、「この財政危機は、少々の増税では乗り越えることは出来ない」
「そして、財政破綻を回避しうる水準の税の増収を図り、税率のアップを行ってみても、逆にある税率からは税収減に転じるから、税率アップによる財政破綻回避水準の税収増は成立し得ない。」と主張している。

今回は、歳出削減を諦めた陣営の拠り所である「経済成長による税収増加による借金返済」が「絶望的である」事を、特に強調しておかなければなるまい。

1)引用記事において指摘されているように「政治的に無理」であるという点。