周小川、最後の忠告 中国に近づく「ミンスキー・モーメント」
10/28(土) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000003-jct-bus_all

■金融危機が始まる「一瞬」

2017年10月24日まで開かれていた中国共産党第19回党大会(19大)の期間中、中国人民銀行の総裁を15年も務め上げ、
間もなく引退すると見られる周小川氏が、中央金融システム代表団のイベントで語った以下の言葉が、全世界から大きな注目を集めた。

「経済における景気循環の増幅性の要素が多すぎるならば、この周期の変動が巨大と呼べるほどに拡大され、繁栄の時期に示す過度の楽観性により、
矛盾の蓄積が作り出され、特定の時が到来するならば、いわゆるミンスキー・モーメントが生じることだろう。この瞬間に伴う急激な調整こそ我々が避けるべきものだ」

学術的素養が深い中央銀行のトップである周小川氏の発言は、もともと含蓄や示唆に富んでいるが、彼の発言は明らかな警告と言える。

周小川は何を言いたいのだろうか。

たとえ将来的により大きな代償を払うことになるとしても、現在の状態を維持し、短期的な金融の安定を追求すること。