立憲民主党が「SNS映え」する理由 自民党と比較
10/21(土) 14:32配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00010006-bfj-pol

なぜ立憲民主党の演説会は、SNSを通じて「人が人を呼ぶムーブメント」になり得たのか。

立憲民主党の街頭演説会で注目したいのは、聴衆の人数だけではなく、その映像だ。
TwitterやFacebookにアップされる演説会の写真では、枝野幸男代表は常に大勢の群衆に囲まれている。
実はこれは、日本の選挙戦ではあまりみられなかった風景だ。自民党の演説会の写真と比較しても、全く違うことがわかる。

支持者に囲まれる立憲民主党と、候補者や関係者に囲まれる自民党。この違いの裏側に、立憲民主党の秘策があった。

街宣車に立たない「下から」の演説

新宿駅と秋葉原駅で開催された立憲民主党の演説会には、共通点がある。
それは、枝野さんたちが街宣車ではなく、駅前広場に置かれた「お立ち台」で、周囲をぐるりと聴衆に囲まれて演説をしていることだ。

さらに、開設2日で10万フォロワーを達成して注目を集めた党の公式アカウント自ら「#立憲カメラ」というハッシュタグを作り、
SNSやメディアに転載可能な写真や動画を募集。演説会に来た人が演説を聞いて帰るだけではなく、写真や動画を撮影し、SNSに投稿することで、
党を応援する活動に自ら参加できる。その映像が話題となって、さらに人が集まる。人が人を呼ぶムーブメントを作り出した。

自民党は演説者と聴衆に距離がある。
様々な角度から見やすい場所に演説者が立つという利点はあるが、撮影された映像では、演説している人はポツンと立っている印象を受ける。

なぜ聴衆と近い「風景」を作るのか

なぜ、立憲民主党はこうした演説会場の作り方をしているのか。
SNSでの拡散を狙うほかに、報道陣が撮影する写真にも支持者が写り込む画を多くし、盛り上がっているイメージをさらに印象付ける狙いもある。
あえて背景に支持者を配置して、彼らの表情や掲げたプラカードをメディアに撮らせる手法は、アメリカの政治家の演説会にも通じる。