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BBCが楽しそうに「ダブスタ、ダブスタ」と煽り倒しています___

ワインスティーン氏解雇とメディアの恥辱
2017年10月10日
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-41563172

事実はつらい。実に多くの人が長年にわたり、ワインスティーンのふるまいに
気づいていたのだ。まさにいわゆる「公然の秘密」だったのだ。著名人との交友関係や、
マリア・オバマをインターンとして採用できる権限が、ワインスティーンをある程度、
守ってきたに違いない(バラク・オバマ前大統領の長女、マリア・オバマは、
知られている限りとことん礼儀正しい扱いを受けたという)。
ヒラリー・クリントンを大いに支持していたというのも、決して不利には働かなかったはずだ。

それに加えてワインスティーンは、その強烈な人柄そのものが彼を守っていた。
ニューヨークでわずかながら何度か会ったことがあるが、そのたびに彼はパーティーや、
マンハッタンでも特に著名人に人気の有名店で、場の中心にいて、高説を披露していた。
ワインスティーンが太陽で、その周りを綺羅星(きらぼし)のごとく
数多のスターがぐるぐると回っていたのだ。もちろん実にみっともないことだ。
しかし、なぜ大勢が彼の悪事を知りながら発言しなかったかといえば、
招待主のワインスティーンに招かれるのを楽しんでいたからだ。

米国のメディアでは今、大勢が激怒している。
しかし、フォックス・ニュース社内で相次いだ赤裸々なセクハラ疑惑に対して激高した
のに比べると、今回のマスコミ業界内の怒りは静かなものだという指摘も多いはずだ。
それだけに今回のこのスキャンダルは、米国のリベラルの試金石となる。

醜聞を露見させたのは、ニューヨーク・タイムズ紙。リベラルな米国を象徴する存在の
ひとつだ。しかし、もし深夜トークショーの司会者や取り巻きのマスコミ関係者たちが、
たとえばオライリーを痛罵し続けたと同じように、
ワインスティーンも徹底的に非難しないならば、
偽善的な二重基準(ダブルスタンダード)だと批判される可能性がある。