小池氏の愛読書『失敗の本質』から探る同氏の戦略的間違い
10/17(火) 16:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171017-00000014-pseven-soci

◆あいまいな戦略目的
希望の党の戦略は、自民党政権の打倒以外になかったはずだ
ところが、候補者擁立では希望への参加を拒否した野党候補にも刺客を差し向け、自民党では石破茂氏、野田聖子氏らの選挙区に候補者を立てないという中途半端な作戦をとった。
そのうえ、小池氏は戦いのさなかに「選挙後の自民党との連立」までほのめかしたのである。
政権打倒が目的か、連立のために条件闘争が目的なのか、戦略目標がぶれたことで有権者の失望を買った。

◆アンバランスな戦闘技術体系
希望の党は政治家として必要なスキルを身につけていない多くの新人を各選挙区に送り込んだ。
中には9月に開校した若狭勝氏の政治塾「輝照塾」に参加したばかりの塾生も選ばれた。

◆あいまいな戦略目的
希望の党の戦略は、自民党政権の打倒以外になかったはずだ。
ところが、候補者擁立では希望への参加を拒否した野党候補にも刺客を差し向け、自民党では石破茂氏、野田聖子氏らの選挙区に候補者を立てないという中途半端な作戦をとった。
そのうえ、小池氏は戦いのさなかに「選挙後の自民党との連立」までほのめかしたのである。政権打倒が目的か、連立のために条件闘争が目的なのか、戦略目標がぶれたことで有権者の失望を買った。

◆アンバランスな戦闘技術体系
希望の党は政治家として必要なスキルを身につけていない多くの新人を各選挙区に送り込んだ。中には9月に開校した若狭勝氏の政治塾「輝照塾」に参加したばかりの塾生も選ばれた。
上田氏も「庁内では役人が知事の意向を忖度して都政が硬直化している。そうした問題を知事に提起しようと思っても、文書質問するなといわれて知事に届かず、都民にも伝えることができない」と言う。
まさにトップの大きな声が論理に勝つという典型だ。

◆データ解析が恐ろしくご都合主義
小池氏が得意とするのは奇襲作戦。安倍首相の解散に合わせた民進党の解党と希望への合流は大きな衝撃を与えた。
だが、小池氏が「リベラル排除」を振りかざし、踏み絵を踏ませたことが批判を浴び、せっかくの勢いが逆風へと変わった。
「小池さんはリベラル排除を言えば国民の喝采を浴びると読んだのだろうが、国民が求めていたのは安倍政権との対決で野党の批判合戦ではなかった。
小池人気に便乗したい民進党議員はどんな踏み絵も踏むと甘く考えていた。党内の情報分析が全くできていなかった」(民進党系候補)

今からでも遅くない。小池氏はもう一度、「座右の書」を読み返してはどうか