「ナチは出ていけ」新興右翼の躍進に反発デモ 独総選挙 ベルリン=疋田多揚 2017年9月25日10時11分

 ドイツの総選挙で初めて議席を得た新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に反発するデモが24日夜、
ベルリンの中心部アレクサンダー広場であった。
AfDが初の議席を取り、第3党に躍り出た開票結果を知って、
集まった市民は「ナチは出ていけ」などと激しい言葉を浴びせた。

 デモは、AfDが「勝利集会」を開いた建物の前で行われ、若者を中心に千人以上の市民が声を上げた。
「くたばれAfD」などと書いたプラカードを掲げ、
「難民は歓迎だ。声を大にして言おう」と連呼したほか、「ナチは豚野郎だ」などとののしった。
広場には、AfD支持者との衝突を避けるため百人規模の警察官が動員された。

 デモに参加した男性の学生(26)はテレビで開票結果を見て駆けつけた。
「こんなにAfDが票を取るとは思わなかった。
彼らが議会で難民を否定したり、やホロコースト(ユダヤ人虐殺)の過去を修正したりする演説をすると考えると、
不安でたまらない」と語った。(ベルリン=疋田多揚)

ttp://www.asahi.com/articles/ASK9T26HMK9TUHBI006.html

新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進を祝う集会会場に向かって、
抗議の声を上げる人々=24日、ベルリン、疋田多揚撮影
ttp://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170925000545_comm.jpg
ttp://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170925000546_comm.jpg