キヤノン、デジカメ新工場 自動化で国内回帰 (500人雇用)
2017/9/9 0:00
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO20949270Y7A900C1TJ2000/

「生産技術を磨き、将来(日本に)帰ってこられるよう準備をしていた」。
8日夕、宮崎市内で記者会見したキヤノンの御手洗冨士夫会長兼最高経営責任者(CEO)は、約10年ぶりの国内の量産工場についてこう語った。

海外生産を拡大してきた同社がここに来て国内回帰に動くのは、10年来進めてきた生産の自動化技術の開発が実を結びつつあるからだ。

自動化は御手洗会長が「ブレイン(頭脳)」と語る大分工場が、技術を磨くマザー工場の位置付けだ。同工場ではすでに7割以上の工程をロボットで手がけているとみられる。
ここで培った技術を長崎など他の工場に展開し、宮崎の新工場にも完成度をより高めた自動化ラインを導入する。