http://www.sankei.com/premium/news/170923/prm1709230017-n1.html
2017.9.23 12:00
中国激安サイト「いいね」1千件が2円 フォロワーなど販売横行 
フェイクニュース拡散で世論操作も

短文投稿サイト「ツイッター」などのSNS(会員制交流サイト)で、投稿者の継続的
な読者を示す「フォロワー」の数や投稿内容への支持を表す「いいね」と呼ばれるポイ
ントなどを販売するサービスがインターネット上で横行している。1000件分の「い
いね」の販売価格が2円の中国激安サイトも存在。こうした数字は、投稿者の人気度や
信頼度の指標として扱われ、広告、宣伝などに利用されることも多く、SNSの運営会
社は規約で売買を禁止するなど対策に乗り出している。

「日本最大級」をうたうツイッターのフォロワー販売サイト。「プレミアム」と銘打っ
た商品の概要を説明したページには、1日100人前後のペースでフォロワー数を増や
し、“操作”が発覚しないよう配慮していることが強調されている。フォロワー100
0人分で4500円。クレジット決済も可能だ。

情報セキュリティー会社「トレンドマイクロ」(東京)によると、確認されている範囲
で中国やロシア、中東を中心に、海外サイトでもフォロワーや「いいね(like)」
などの売買は活発に行われている。
特に中国のサイトでは、同社が確認したところで、画像共有サイト「インスタグラム」
の「いいね」1000件分が2円から、ツイッターなどのフォロワー1000人分が
230円からと値段が安い。そのほか、ネット上での投票や署名の1000票が11
00円からというサービスなどもあるという。

同社によると、5月上旬のフランス大統領選では、確認できた範囲で5400以上の
不審なアカウントが偽情報の拡散を行っていたという。
「フェイクニュース」という言葉が日本で認知された昨年11月の米大統領選でも、
同様の情報操作が疑われていたという。
同社の岡本勝之セキュリティエバンジェリストは「以前は噂を流して拡散させるとい
う活動は、効率が悪く金がかかることだったが、現在は安価で効果的にできる状況が
作られている」と指摘。(ry