北朝鮮リスク高まり円高・株安、警戒される「泥沼シナリオ」
8/29(火) 15:53配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00000062-reut-bus_all

[東京 29日 ロイター] - 北朝鮮が事前通告なしに日本上空を通過するミサイルを発射し、金融市場にはリスクオフムードが広がった。
円高が進み日本株は下落。米国や北朝鮮がすぐに直接的な軍事行動に出るとはみられていないものの、対話路線が遠のくなかで、
国際社会が経済制裁を強化する一方、北朝鮮はミサイル発射を止めない「泥沼シナリオ」が警戒されている。

「焦点は米側の対応だ。トランプ政権の国内政策に手詰まり感が強まるなか、外交は残された数少ないカード。
支持率回復を狙って、強硬手段に打って出るリスクもある」とニッセイ基礎研究所・チーフエコノミストの矢嶋康次氏は指摘する。

「メジャーSQまで2週間を切ると、通常こうした話題に対しもっと過敏な反応が出る。割高でもプットを拾う動きなどが出て、ボラティリティが機能しなくなる。
だが、今のところそこまで変な感じではない」(外資系証券トレーダー)という。

安倍政権への追い風になるとの見方もある。
「弱体化が目立つ野党には、とても国防を任せることはできないとの論調が強まる可能性がある」(エコノミスト)という。