バンダイナムコ 海外のアニメ配信から撤退
2017/8/23 1:00
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO20267910S7A820C1TI1000/

ACJはなぜうまくいかなかったのか。業界関係者は口をそろえて「参加企業が有力コンテンツを出し渋った」と話す。

優良コンテンツを持つ企業が数多く参加し海外ファンを集めるはずが、各社はHulu(フールー)やネットフリックスなど
会員数が格段に多い米国を基盤とする配信事業者にコンテンツを提供するのを優先した。
ACJは会員が少ないからコンテンツが集まらない、いいコンテンツがないから会員が増えない――という負のスパイラルに陥ったようだ。

人気アニメ「ワンピース」などを制作する東映アニメーションによると、海外でのアニメ配信は中国でも成長しているという。
米国でも人気は確立され、ネットフリックスなどの配信事業の“巨人”の手を経て、ファンまで届いている。

日本は配信基盤(プラットフォーム)を巡る競争では米大手に敗れたが、コンテンツそのものの魅力が失われたわけではない。
今後もうまく配信事業者との関係を維持できれば、海外での販売が大きく伸びる可能性を秘めている。