NHKBS なぜ日本は焼き尽くされたのか(米空軍史)

・ドイツの空爆で命中させることができずに3割も墜落させ作戦が失敗した空軍にとって、失地回復のため空軍力で日本を降伏させることが必要だった。

・4兆円をかけて生産したB29爆撃の精密爆撃の命中率はわずか2%だった。ドイツと同じ結果で、陸海軍や大統領から批判を受けることになった。

・空軍の最後の決断は、精密爆撃でなく、焼夷弾による爆撃で人口過密してるエリアに無差別爆撃をして焼き払うことだった。

・一般市民を無差別に攻撃し、一般市民に恐怖を与えることで、一般市民が平和を求め戦争を辞めさせることができるという思想が空軍にあった。

・11月1日に日本上陸を陸軍と海軍が決定したことを受けて、空軍は10月までに戦争を終わらせるために人口順に地方都市を爆撃した。

・焼夷弾で日本を焼き尽くした後に、最後は原爆投下で圧倒的な戦力を見せつけ、(陸海軍の上陸前に)空軍力で戦争を終わらせた。

・いつの時代も戦争を人道的に終えることはできない。(歴史家)