http://www.nikkei.com/article/DGXLASGT12H0I_S7A810C1MM0000/
トランプ氏、北朝鮮に追加制裁検討 習氏とも電話協議
2017/8/12 10:18 (2017/8/12 13:22更新)

【ワシントン=川合智之】トランプ米大統領は11日、北朝鮮が米領グアム沖に弾道ミサ
イルを発射する計画を表明したことを受け、北朝鮮に追加経済制裁を科す考えを表明し
た。詳細は明らかにしなかったが「非常に強力な」制裁になるとした。中国の習近平国
家主席とも同日、電話協議し、北朝鮮への対応を話し合った。習氏は緊張を高めないよ
う米朝双方に自制を求めた。

休暇先のニュージャージー州のゴルフ場で記者団に語った。金正恩(キム・ジョンウン)
委員長に「もしグアムなどの米領土や同盟国に何かすれば、心から、すぐに後悔するだ
ろう」と警告。「とがめられずに済むことはない」と軍事的報復も辞さない姿勢を示した。
トランプ氏は同日朝に「北朝鮮が浅はかな行動をとるなら、軍事的解決をとる準備は完全
に整っている」とツイッターに投稿した意味について「非常に明白だ」と指摘。「彼らが
私の言ったことを正確に理解するよう望む」と述べた。

AP通信は11日、米朝が外交的解決を目指した非公式の接触を続けていると伝えた。米国
務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表と、国連北朝鮮代表部のパク・ソンイル米国担
当大使による通称「ニューヨーク・チャンネル」を通じて対話しているという。ただ、ト
ランプ氏は米朝接触について「進展を明らかにしたくない」と述べるにとどめた。
トランプ氏の発言が米朝の緊張を高めているとの指摘については「私が言ったからという
理由で批判しているのだ。他の誰かが同じことを言ったら素晴らしいと称賛するだろう」
と指摘。「韓国や日本も我々の仕事ぶりに喜んでいると思う」とも述べた。