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兄の暁光氏の発言、中国当局がすべてチェック?
「党と政府に感謝」と繰り返す 親族でただ一人会見 2017.7.15 21:16更新

 「非の打ちどころのない援助に感謝する」「社会主義の優越性の表れだ」

 劉暁波氏の親族でただ一人記者会見した兄、暁光氏は共産党と政府による弟への対応に賛美を繰り返した。
質問は一切受け付けず、すべての発言内容が当局側のチェックを受けていたことは自明だ。

 暁光氏が重点を置いて説明したのが海葬に関する点だった。暁光氏は遼寧省大連市に在住。
自身のいとこが数年前に肝臓がんで死去した際に本人の希望により海葬を行い、
自身の葬儀も海葬にしたいと考えているという。劉暁波氏の妻、劉霞さんが会見に出席しなかった理由について、
暁光氏は「身体が弱っており点滴を打つ必要があった」と説明した。

 当局側も暁光氏の会見後に同じ会場で、海葬について説明。
劉霞さんと暁光氏ら親族が話し合い、「現地の風習」に基づいて海葬を実施したと述べた。

 14日に国内外では、当局が海葬の実施を親族らに求め、親族側は拒否したとの情報が広がっていた。
当局側はこの点を意識し、「家族の意向」だと印象付けようとしたようだ。
当局は会場で、劉霞さんが黒い喪服を着て、告別式や海葬に列席する映像や画像を記者に公開した。

 暁光氏は会見の会場で記者から「それがあなたの本心なのか」
「劉霞さんはどこにいるんだ」と問いかけられても、答えないまま会場を離れた。
暁光氏を追いかけようとした記者は当局職員に阻まれた。当局側も記者からの質問を拒んだ。

 劉暁波夫妻の支援者は「海葬は墓がないため、当局にとって都合がいい。劉暁波の墓があれば、
多くの人が追悼のために訪れる象徴的な場所になるからだ」と語った。(瀋陽 西見由章)

ttp://www.sankei.com/world/news/170715/wor1707150056-n1.html
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