自分の意見とは合わない主張をする人をやたら「トンデモ」呼ばわりする例も見られる。
「トンデモ」の言葉を流行させたのはと学会であるが、ここでのトンデモの定義はこうであった。
「作者の意図しない方向で笑えて読めてしまうもの」
つまり、意見が割れている説がある場合、敵対する説を「トンデモ」と呼ぶのは、言葉の定義上まったく間違った使い方なのだ。

もちろんニュートン力学や相対性理論などのように、何度も追試を繰り返し、疑う余地もない説もある。
だがまだ正解がわかっておらず、さまざまな説が存在するとき、人は得てしてその時の主流の説を受け入れたがる。そして主流派でないものをトンデモ扱いすることがよく見られる。

だが科学は多数決ではない。多数派や主流派、権威筋公認の説が間違っていたことなど過去にいくらでもあったのだ。

こうした「現在は少数派・非主流派だが、間違いとも証明されていない」ものに安易にトンデモのレッテルを貼ることは避けるべきである。