ドットレの父親は犯罪者だった。ドットレは父親によく似ていたため、母親や村人に嫌われていた。
日常的な虐待に耐えかねて逃げ出した彼は奴隷として働き、金を得てアカデミアに入った。しかし、異国の風貌を持つ貧しい彼はやはり差別を受けた。
日常的に殴られ、虫やミミズを飲まされた。
彼には唯一の友人がいた。彼女の名前はソホレだ。貧困生まれでドットレと境遇が似ていた。
生まれて初めて好意的に関わってきたソホレに対して、ドットレは彼女と共通の話題を得るために勤勉に学んだ。
ある日、生まれた身分や才能で差別を受けない世界にしようと二人で話をした。
しかしドットレに友人がいる事に不満を持った男によってソホレは襲われ、最後に首を絞められて殺されてしまう。犯人は高い身分と神の目を持っていた。事件は改竄され、ドットレがソホレを殺したと誰もが言った。
アカデミアを追放されても、ただ一人の友人との約束を果たすと誓った。