私が向かった先はタルタリヤ狩りの名人・鍾離氏の元である。
要件を伝えると、鍾離氏は心よくタルタリヤ狩りの極意を伝授してくれた。

「まず旅人を使ってタルタリヤをおびき出すんだが、すかさず首を締めて殺すんだ」

「だがタルタリヤは死んだふりをする。肛門でも呼吸をすることが可能だからだ」

実際に狩りをするところを見せてくれるという。私達は旅人を呼び付けてある黄金屋の中へとやってきた。
タルタリヤが嬉しそうによって来るや否や、鍾離氏が剛腕でギチギチと掴み取る。んっ、んっと息が漏れた。

「喘いでんじゃねえぞ!!!」

怒号とともに青ざめていくタルタリヤ、しかしこれは前述のとおり”フカし”である。
その証拠にタルタリヤは我々にクイッ、クイッと双剣を振ってくる。
これは「もう今週は俺を倒しただろ、素材はないからさっさといけよ」という合図でマウントをとりたがるタルタリヤの習性だそうです。

ここで鍾離氏は”槍”を取り出す「肛門で息をしているなら”塞げば”いい」とのこと

肛門を貫かれたタルタリヤはんっ!、んっ!と最後の息を漏らし終え、ついには息絶えた。

「やった!鍾離さんやりましたね!!!」

「!!!来るな胡堂主!!!!!」

私が不用意に近寄った隙をついて、タルタリヤは魔王装備を使って逃げてしまった。

「俺の説明不足だったが、タルタリヤは何回でも”復活”するんだ」

私は申し訳なくなり鍾離氏の顔を見ると「チッやりたりんな」とつぶやいていた。
しかし鍾離氏の顔が不思議と明るく見えたのは気のせいだろうか?タルタリヤが逃げた先を見る鍾離氏の顔は優しかった。