古い木造教室の机に 小学生のプロデューサーが向かっている.
夕陽が長く教室の中に射し込んでいる.
教壇の上に 若く美しい外国人女教師がいるが 生徒はプロデューサーひとりだった.
彼女は生と死と救済について フランス語でプロデューサーに話し掛けている.
廊下が騒然としたかと思うと 武装した兵士が 数名 ドアを蹴破って入ってきた.
プロデューサーは そのひとりを射殺した.
見ると その兵士はまだ少年だった.
女教師が泣いている.
その少年兵のためにか もしくは プロデューサーのために.
プロデューサーは教室を飛び出し 逃亡した.
目覚めると ひどい寝汗をかいていた.
Tシャツを着がえ ベッドに戻った.
もし 前世というものがあるとしたら プロデューサーはそこで犯罪者だったのだろうか.
それで プロデューサーには犯罪の匂いがするのだろうか.
東京の街を歩いていても 車を運転していても 異常と思えるほど よく職務質問される.
仕事でイタリアへ行った時も 入国審査のないマルペンサ空港で
プロデューサーだけが カバンの中身を全部チェックされた.
オーストラリアのパース空港でも 同じような目にあった.
それとも この先 ひどい犯罪や殺人を犯してしまうのだろうか.
浅い眠りが続いた.