アスク王国は敗北した。
「玉座取り逃した」 そう言い残して去ったエクラは二度と戻ることはなかった。

ヘルに殺されたシャロンの顔は冷たく沈んでいる。
「ウキキ…」
ヘルが不気味に笑う、どうしてこうなってしまったのか。
黒い瘴気に溺れ絶望するアルフォンス
もうどうにもならないのだ。

その時、輝くの炎がシャロンを包み照らした。
アルフォンスは知っていた、何度も見た、その炎の正体を。
すがるように見つめた瘴気の先、あの男が立っていた。


「ぐはははは!我が炎は死すらも焼き尽くす!」