アストリア

ニューオーリンズ級重巡洋艦は、もともとはアストリアがネームシップとなる予定だった。
しかし、アストリアの竣工がニューオーリンズより遅れたため、ネームシップの座もニューオーリンズに譲らざるを得なかった。

8月8日から9日にかけての深夜、三川軍一中将率いる第八艦隊の重巡洋艦と軽巡洋艦、駆逐艦がサボ島西方からガダルカナル島沖に入ってきた。
アストリアはヴィンセンスおよびクインシー と同じグループに属し、サボ島とフロリダ諸島間の海域にいた。
三川中将の艦隊はサボ島西方を進み、シカゴ等のグループに対して砲雷撃を行いこの艦隊は戦線離脱した。
このグループは警報を発しなかったか、他のグループの受信状態が芳しくなかったか、ともかく異変を周囲に知らしめることはなかった。

突然、ヴィンセンスがサーチライトに捉えられ、信号弾を発射したところ一斉射撃を受け、反撃もままならず撃たれる一方だった。
クインシーも砲撃により炎上し、周囲を明るく照らし出した。当のアストリアは、三川艦隊のサーチライトに対してすぐさま反撃したものの、
一瞬相手を味方ではないかと疑って砲撃を中止。相手を確認して再び砲撃を再開したが、
三川艦隊からの5斉射のうち4つまでは命中しなかったが、5つ目がアストリアの中央部に命中し、飛行機格納庫を炎上させ、相手にとっては照明要らずとなった。
アストリアも一方的に撃たれ始め、速力が低下した。アストリアが、前方でのた打ち回っているクインシーを避けて追い越したその時、
衣笠のサーチライトがアストリアを捉え、猛然と砲撃してきた。さらに被害が増えたアストリアは最後の反撃を行い、これは鳥海の第一砲塔に命中した。

アストリアは右舷を上にしてゆっくり転覆し、12時16分に完全に沈没した。

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