日曜の朝、都内某所
巫剣使いたちが集まる小さなサイトのマルチが開かれようとしていた

集合時間10分前、既に来ているメンバーは7人

その輪の中へ、俺は愛刀の大倶利伽羅と乗り付けた

「おはよう！ドラゴンキッドです！今日はよろしく！」
元気よく自己紹介する

「…あ、おはようございます」
「ドラゴンキッドさんって高校生なんですよね？若いですね…」

なぜか皆の視線が泳いでいる

「遅くなってスイマセ〜ン！」
童子切使いのオッサンが大きな声を出しながらやってきた
「幹事のゴケンオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」

この人が今回のオフの主催者であり、サイトの管理人でもあるゴケンオヤジさんだ

「あ、どうも！ドラゴンキッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、ゴケンオヤジは眉間にシワをよせて、俺と大倶利伽羅をジロジロと見てきた

「え〜っと…ドラゴンキッド君だっけ？君さぁ、今日どこに行くか知ってる？」

「え…？阿依子を狩るマルチっすよね？」

「うん。で、君の巫剣…それSRだよね？」