こういうはぐみ好き

美咲「すごくラーメンが食べたい……」ギュルルルルル...

はぐみ『どうしたの急に』

美咲「時々さ、ない? そういう、無性にラーメンが食べたくなること、あるでしょ?」

はぐみ『うんうん、わかるよみーくん! でも、はぐみが言いたいのはそういうことじゃなくてね、』

美咲「なんだね、羽沢くん」

はぐみ『北沢です。あのね、はぐみが訊きたいのは、なんでこんな夜中に電話をかけてきたんだろうっていう、そういう疑問なんです』

美咲「無性にラーメンが食べたいっていう、この衝動をはぐみにも伝えたかったんだよ」

はぐみ『うちに来てくれればコロッケなら出せるよ? 店開いてないけど』

美咲「コロッケじゃお腹は膨れないでしょ」

はぐみ『膨れますけど』

美咲「じゃあもう切るね。ラーメン屋着いたし」

はぐみ『なんではぐみは起こされたのかな、電話で』

美咲「おやすみー」
プツッ

美咲「ふ〜〜、寒くなってきたね」

美咲「ラーメンラーメンやってるかな? ……って、あれ?」

巴「おっ?」

美咲「えと、アフターグロウの……えーと」

巴「ああ、巴だ。宇田川巴。そっちはたしか、奥沢美咲……だよな?」

美咲「は、はい!」

巴「美咲もラーメン食いにきたのか?」

美咲「も……ってことは、宇田川さんも?」

巴「あはははっ。巴でいいって! 同学年だし、妹もいるしな。ほら、寒いから中入っちまおうぜ」

美咲「う、うす……」