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新房:ほかのインタビューでも言ったんだけど、
前作でまどかがほむらだけは覚えてるようにしたのはミスだよね(笑)
だから、新編での出来事の発端はまどかなんですよ。
親ですら覚えていないのに、ほむらだけには覚えていてほしいというのは、まどかの失敗です。

虚淵:何だかんだでこっち側に未練があったんでしょう。
だからあながち、まどかは単なる犠牲者とは言えないんですよ。
まどかの願望をほむらはまるっきり否定したわけでもないんで。
新編のラストで出来た世界から、まどかが必死に逃げ出すかと言ったら、ちょっとそこは疑問ではありますね。

新房:人間ぽくなって、やっぱり良かったんじゃないのかな?って僕は思います。

虚淵:その話は新房さんに言われてはっとしたんですよ。
前作の最後は、確かにまどかが人間以上のものになって、めでたしめでたし……と言えるんですが、
それを中学生の女子が背負うのは重すぎるんじゃないかなと。
まだ中学生で、子供ですから、迷いや未練があって当たり前じゃないかと。
その発想は、続編を作るとっかかりにはなりました。
あそこで喜んでみんなの前から消えてしまうのとしたら、
「まどか、ひょっとして人間嫌いだったのか?」と思えなくもないですからね(笑)

新房:それは違いますもんね。そういう意味では新編は必要な物語だった気がします。