0940名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 7da5-ro9k [122.130.172.66])
2017/11/12(日) 14:02:19.56ID:Ry83M46l0「よく頑張るなぁおんし」
労いの言葉をかけるその目からは、なんというか、呆れたような、寂しいような、そんな感情が見て取れた。
「たまには休めよ、それも仕事の内だぞ」
前を向き、主人公を背もたれに体重をかけてくる。といっても彼は軽く、圧迫感が腹部と胸部に程よくかかり、漏れた吐息と共に少しだけ、疲れも抜けた気がした。
イナリの耳が、頬を撫でる。
背中を通し、心音が伝わる。
四肢が重く感じ、瞼が下がる。
「おんし」
静かな部屋の中で、イナリの声だけが鼓膜に触れる。
「頼りにしているよ」
こちらこそ。