「おい、雛苺!こんなところで何してるんだ?」
「ああーー!ジューン!!たすけてなのーーー!!誰かが雛をコチョコチョしたり、ビターンてするのーー!!」
助かったと思ったのか必死な顔で僕に縋ろうとする。
「はあ?誰かって誰だよ?誰もいるわけ無いだろ?それよりこんなとこで何してんだ?」
「誰かいるのーーー!!雛、はさまれちゃったのーーー!!!コチョコチョしたり、ビターンてするのーー!!」
「誰もいるわけないだろ!それより何してるんだ!」
拳を握るとニ、三発雛苺の頭にゲンコツを喰らわす
「ひ・・雛、ジュ・・ジュンにお手紙・・う、う、う、うびゃあーーーーーん!!」
せっかく感謝の手紙をジュンに出そうとしたのに逆に怒られてしまった。
あまりのことに哀しみがこみ上げてきて言葉にならないようだ。
ざまぁwww
「そんなに泣くんじゃないよ。こんな所で遊んでいたら危ないだろ?だからゲンコツしたんだぞ?」
今度はやさしく話しかけてやる
「う・・うぐっ・・雛は・・、雛は・・・」
「わかった、わかったよ。とりあえず此処から出してやるよ。この窓は外から開けられないからちょっと待ってろよ」
「ほんとなのー!うわーん!ジュン、ありがとなのーー!」
今度はうれし泣きをしてやがる。僕がやったとも知らずに間抜けな奴だ
風呂場に戻ると雛苺はケツ丸出しの下半身をダラリとさせて
「ジューン!まだなのー!はやくだしてなのー!」
などとほざいている。
僕は窓の枠を掴むと深呼吸をして全体重を掛けて窓を閉める
「う゛ん゛ばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」
わずかに隙間のあった窓が完全に閉まってしまい、
雛苺の体は上半身と下半身が完全に切れてしまった
「う゛も゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」
窓の外からものすごい絶叫が響いてくる。上半身が叫んでいるのだろう
下半身はケツ丸出しで、風呂場の中を滅茶苦茶に走り廻っていたが壁に激突すると、
転んで足をバタバタさせてもがいている
僕は風呂場を後にすると二階の自分の部屋に戻った
庭の方を見下ろすと上半身だけの雛苺が
手を器用に使ってテケテケとものすごい速さで走り廻っていた。
END