今日、10月10日は「まぐろの日」です。その理由は実に1200年以上も昔に遡ります。

まぐろの日の由来は『万葉集』だった

まぐろの日は日本最古の和歌集『万葉集』に収められているある歌に由来します。726年10月10日、山部赤人という奈良時代の歌人が、聖武天皇のお供をして印南野(現在の兵庫県明石市)を訪れた際、まぐろ漁で活気づいているこの地の様子を歌に詠みました。それが後世に残り、日本かつお・まぐろ漁業協同組合が1986年にこの歌にちなんで10月10日をまぐろの日と制定したのです。

ちなみに、まぐろは当時は「鮪」と書いて「しび」と呼ばれ、『万葉集』には他にも「しび」にまつわる歌が見られます。日本人がいかに古くからまぐろに親しんできたかがよくわかるエピソードだといえるでしょう。