本拠地、カルデアで迎えたCCCコラボ
先発えっちゃんがバンスゥ、星も出せず惨敗だった
カルデアに響くマスターのため息、どこからか聞こえる「レアプリだな」の声
無言でサポートから外し始めるマスター達の中、前イベの首位打者えっちゃんは独りベンチで泣いていた
明治維新で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるイベント特効・・・
それを今のDWで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」えっちゃんは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、えっちゃんははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってスキル上げをしなくちゃな」えっちゃんは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、えっちゃんはふと気付いた

「あれ・・・?フレポが入っている・・・?」
ベンチから飛び出したえっちゃんが目にしたのは、溢れんばかりのフレポだった
過労死しそうなほどに使われ、フレポが入ってきた
どういうことか分からずに呆然とするえっちゃんの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「えっちゃん、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったえっちゃんは目を疑った
「ジ・・・ジャンヌさん?」  「なんだえっちゃん、居眠りでもしてたのか?」
「ヴ・・・ヴラド三世?」  「なんだえっちゃん、かってにヴラドさんをレアプリにしやがって」
「エルキドゥさん・・・」  えっちゃんは半分パニックになりながらサポート欄を見上げた
全:ジャンヌ 剣:アルトリア 弓:アルジュナ 槍:エルキドゥ 騎:メイヴ 術:イリヤ ?:山の翁 狂:謎のヒロインX〔オルタ〕
暫時、唖然としていたえっちゃんだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「使われる・・・使われるんだ!」
天草から∞餡子を受け取り、戦場へ全力疾走するえっちゃん、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているえっちゃんが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った