しくじ・る

〘他ラ五(四)〙
@ 物事をしそこなう。やりそこなう。失敗する。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)九「アアしくぢってのけて様子は知れぬ」
A 過失などがあって店(たな)(勤務先)の出入りを止められたり解雇されたりする。勤めを失敗する。お出入り禁止となる。
※雑俳・柳多留‐四(1769)「御妾が何をつげたかしくじらせ」
※滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814)「親方の金をちっとばかりつかひこんだといふことだ。其尻がわれると、しくじるはあたりまへだが」
B 機嫌をそこねる。気分をこわす。
※人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三「私も小三も親父の前を仕損(シクジッ)てネ」