では菅首相が長男に何をしてきたかおさらいする。

《総務大臣就任時(06年)、バンドマンで無職の長男を大臣秘書官として抜擢し、多数の総務官僚との接点を持たせた後、総務省の許認可先への就職を許した。》(『週刊文春』2月25日号)

 何がすごいって、この短い文章には菅首相の看板フレーズを長男がすべて殺しにかかっていることがわかる。

 菅首相がよく主張するのは、

「税金を投入するに値するのか」

「自助」

「既得権益を打破」

 である。ところが専門性の無い長男をいきなり大臣秘書官にしていた。これは「税金を投入するに値するのか」。

 日本学術会議にはあれだけ税金投入に厳しかったのに長男には職を与え、税金を投入。公私混同にしかみえない。これは「自助」ではない。国民に言っていることと違う。