>>131
 i-dioを生かした防災情報配信システムが自治体に導入されつつあり、総務省から免許を付与されている立場で、i-dio事業から撤退するわけにはいかない。
事業の今後について、黒坂社長は「複数の協業先候補と交渉を進め、パートナーとして事業の一部を担っていただくレベルではなく、(事実上)事業そのものの営業権を担っていただく」形で検討していくと話す。
 目下の課題は発表を延期している2019年3月期決算の公表で、9月末を目指すという。エフエム東京は非上場会社だが、冒頭の黒坂社長の発言通り、公共の電波を用いて事業を行っている放送局が決算を公表できていない事態は憂慮すべきだ。
 「i-dio」という新しい挑戦で「ラジオの未来」を作ろうとしたが、その姿勢が裏目に出てしまったエフエム東京。
調査報告書が「閉鎖的かつ風通しの悪い組織風土が醸成されたのは、(前会長の)冨木田(道臣)氏の代表取締役としての在任期間が長いこと」
「(冨木田氏に)権限が集中し、(中略)経営陣の意向に対して、異を唱えることが困難な状況になっていたことも(不正会計の)重要な要因の一つ」と指摘するように、一連の不正会計を主導した冨木田氏らの「罪」は大きい。
 旧経営陣に代わって6月に社長に就任した黒坂社長ら新経営陣がどこまで組織改革を進められるか。その手腕が問われている。

森田 宗一郎 :東洋経済 記者
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190822-00298774-toyo-bus_all&;p=2

その3 ここまで アゲ