クミさんへ。

クミさん、今までたくさんの手紙をもらってきたけれど、今日はじめて手紙を書きます。

昨日、家にある数々の手紙を読み返してみました。

春日の誕生日、バレンタイン、クリスマス、1ヶ月記念、1年記念、春日が入院したとき、M-1の日のこと、そのどれもが春日を大事にする気持ちであふれ、体のことを心配してくれ、最後は必ず、また来年も同じように祝いたいで終わっていました。

全ての手紙に、2人の将来に対しての期待が込められていました。

しかし年々手紙の数は減っていき、最後の手紙は5年前のものでした。

手紙に変わって結婚のことはどう考えているの?というメールになりました。

不安にさせて、悲しくさせて、つらい想いをさせて、ごめんなさい。

結婚してる友達が多くいる集まりで、話に入っていけず台所で料理を作るフリをさせてごめんなさい。

結婚で何かが変わってしまうのが怖かったんです。クミさんのことより自分のことしか考えてこなかったんです。

好きな人を一生幸せにする覚悟ができるのに10年もかかってしまいました。

長い間、待たせてごめんね。これからも携帯をいじって寝るだけかもしれないけど、焼き肉は絶対食べ放題かもしれないけど、誕生日プレゼントは中古かもしれないけど、

ただ、温泉に行くとき、たまには特急に乗りましょうか

この先の普通の日を、一緒に普通に過ごしたいです。