わたし個人としては氏とは面識はないが
何度か氏のクインテットの演奏を見に行った事がある。
その際にもステージ上で共演者にMCで嫌味をいう、
名前をわざと間違える、
ドラマーを睨みつけシンバルを蹴るということを目撃した。
彼にとってはきっと「愛の鞭」で、
された側はもしかして今回の中学生のように「感謝」しているかもしれない。
しかし正直、一観客として嫌な気分になったし、
特に楽器を足で蹴るということは
わたしの中でありえないことだったので
二度とライブを見に行く事は無いと心に決めた。
今回のニュースを聞いた時は、
いつものことがやっと公になったか、くらいの気持ちであった。

自分ならあの現場でどうしたかを考えてみると、
中学生をあのまま叩かせておいたと思う。
ソロを3分以上するというのは相当な熟練者じゃないと無理で、
いつか彼はやめるかヘルプを求めただろう。
氏は上記のように「いつものこと」をいつものようにやっただけなのだ。

この一件をスルーできる感情はわたしは持ち合わせていない。
未成年のこどもに責任をなすりつけるなんてまともな大人のやることではない。
どうかこれが全体的におかしな事態だと気づける人が増えますように。
そして日本においてジャズが本物の「教育」となるきっかけとなりますように。