オイルにはホント気をつけてほしい。
実際にウチに修理に持ち込まれたモノだけど。50:1用のオイルを2倍濃度に希釈した25:1で使っていたお客。
とにかくカーボンの量がすごい。
昔の機種だから25:1指定の機械なんだけど。

以前に、これからは50:1のオイルを使ってください。って言って純正の50:1オイルを渡していたんだ。

まさか、それを2倍濃度で希釈して使っていたとは思わなかった。

50:1を使っているはずなのになんでこんなにカーボン溜まるんだ?前にカーボン除去してからそんなに年数経ってないのに?


ピストン頂上にカーボンの山脈が形成されて、
排気ポートが半分くらいに狭まって、
リングが強く固着して、吹き抜け激しくなってた。
濃い混合燃料だったから、油膜切れによる焼付きはさすがに起こしてはなかったけど、
逆に、濃すぎる混合が原因で、シリンダ、排気ポートに生成されたカーボンの粒でピストンかじりを起こしそう。

カーボンの塊が、何かの衝撃で崩れてシリンダ内で暴れたら、当然焼付きと同様にピストンに大きな傷を付けるこことになる。

よく、排気ポートのカーボンを除去するのに、シリンダを外さずに実施する人がいるようだけど、それもピストンかじりの原因になるからその方法ではやらないほうが無難。面倒でもシリンダは外してやったほうがいい。