コシの主産地である越の国々が9月上旬からコシヒカリの刈り取りが始まる。
今年も8月初・中旬にコシヒカリ出穂期になる。
最近のその時期の水管理は出穂初めごろから2週間強の圃場の湛水状態維持を推奨する様になってきている。
俺たちが学生時代学んだ水管理は間断灌水であった。
その主たる理由が中干後の根の活力を‥特にうわ根の維持のためであった。
稲うわ根は実りに深く影響するからだ。
だが、今の水管理は出穂期初期から湛水維持に少し変わった。
それなりに理由が二つあるのだが、間断灌水でもそれは問題ないはずなのだが・・・。
理由の一つのカドミの問題が含むので吸収阻止効果がより高くなるからだろうか。
だが近年の米質で基部未熟米が多くなる傾向は常時灌水維持の弊害の根の弱りと稲体維持のためのN不足からの問題が
絡み合った結果だろうか。
経験上から言えることは出穂前は少しぐらいの湛水維持状態が続いても問題がないが
出穂時期から傾穂中期ぐらいまで湛水状態維持だと下葉の先端からショウヨウが黄色く早く枯れあがる場合があるのは
根の傷みと思うのだが・・。
今年も二律背反の・・・・・。