2017年6月15日、韓国・ヘラルド経済によると、韓国で鳥インフルエンザの被害が広がっている影響で鶏卵の価格が高騰、タイ産の卵が輸入されることになったが、韓国の業界で期待の声は少ないという。

業界からはむしろ「日本産の卵輸入を待つ」動きもあるが、これにはネットユーザーから反発の声が出ている。

韓国農林畜産食品部(農林部)などによると、タイ産の卵の第1陣は今月20?21日にも船で韓国に到着する。
韓国の民間企業が輸入するというこの卵、毎週200万?230万個が届く計画で、価格は関税などを含めても韓国産の3分の1程度となる見通しだ。

しかし卵不足に頭を悩ませる業界ではこの輸入には否定的な見方が多い。主な理由は「輸入量が少な過ぎる」こと。

韓国で1日約4200万個の卵が消費されるのに対し、5月の1日当たりの国内生産量は約3400万個、毎日800万個が不足しているところに週200万個超の輸入では「焼け石に水」で、需給の安定につながらないというのだ。


しかし業界の期待に反し、韓国の一般ネットユーザーの反応は芳しくない。
韓国では日本産食品の放射能汚染を懸念する風潮がいまだ根強いようで、
「日本の卵は怖い」
「原発事故の卵など食べないぞ。輸入反対」
「日本の放射能卵まで食べなきゃいけないのか?」
「日本産の卵なんて誰も待ってやしない」
といったコメントが多数の共感を集めている。

他にも
「卵を食べない運動をしよう」
「日本産を輸入してみろ。すぐに『パン断ち』するぞ」「僕はタイ産の卵を食べることにする」
と宣言するものや、
「内部被ばくによる犠牲者は外部被ばくの10倍を超えるんだよ」と説く者も。
さらに「卵を食べなくても死ぬことはない」「僕は福島の原発事故以来、日本のビールすら飲んでいない。卵なんてあり得ない」などの声が並び、日本産卵に期待のコメントは見当たらなかった。

Record china 配信日時:2017年6月16日
http://www.recordchina.co.jp/b181227-s0-c20.html

写真は韓国の食品売り場。
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