Q. あなたは漫画を1ページも描いた事がないのか?

描いた事がないとは言ってない。
僕が言いたいのは、僕は漫画王になると言いながら ずっと漫画を描いてないから
普通の人間ならとうに僕に飽きてるだろうと言う事を言ってるんだ。
HUNTER×HUNTERの冨樫義博もずっと漫画を描いてないけど、今まで漫画を描いた事がないわけじゃないでしょ。
そういう意味での話だよ。

Q. いつ漫画を描くのか?

今、2つの選択肢がある。
5月下旬、つまりもう間もなく漫画創作に取り掛かるのか
2022年上半期を完全な準備期間とし、下半期…つまり7月から漫画創作をスタートするというプランだ。
今のところ、下半期からスタートするというプランに心が動いている。
でも、本当にもう新しい時代はやって来るんだよ。
近々、漫画界に新しい王が誕生するのは確実なんだ。

Q. 冨樫義博がTwitterを開始して話題になっているが、どう思う?

世界中からアクセス殺到で1日で100万フォロワー超えだ。
もう何年も漫画を描いてないのにね。
僕はこれを嬉しく思っている。
漫画家という職業・人種のパワーというものが改めて証明されたからね。
彼に限らず、すべての漫画家の活躍は僕にとってプラスなんだよ。

Q. あなたは冨樫義博をどう評価している?

華もセンスもトップクラスにあると思う。
だけど王ではない。
漫画界という括りで考えるなら、僕が王で彼はそのサポート役だ。
僕を中心としてまわる漫画界の中で良い働きをする貴族階級の1人という位置付けかな。

Q. その圧倒的な自信はどこから生まれるのか?

僕が長年築き上げてきた究極の漫画論に照らし合わせると、彼のスタイルはロスが多いと感じるからね。
漫画の面白さというのは偶発的に生まれるものではなく、理論の積み重ねなんだ。
それによって必然的に印象を発生させて効果をもたらす事が出来る。
例に出して言うと、冨樫義博はあまり背景を描かない。
それは世界観構築においてロスだし、世界観・キャラ・物語は三位一体の関係だから、キャラも物語もロスになる。
何故なら背景がないと、そこがどんな町なのか伝わらないし、キャラがどこでどういう暮らしもしてるのか伝わらない。
背景を描く場合、アイドルのポスターがあれば、そのキャラがアイドルが好きなんだと言う事がわかるし
机の上にコーヒーが置いてあれば、そのキャラがコーヒーが好きなんだなという事がわかる。
そうした情報の蓄積によって、世界観もキャラクターも物語もより豊かなものになって行くんだ。
どれだけ情報を蓄積出来るか、そしてどれだけ印象をもたらせるか、
F1ドライバーのミハエル・シューマッハが1000分の1秒でも速く走るためにあらゆる努力をしてきたように
僕もまたそうした完璧主義者のスタイルで漫画創作に取り組む。
そう、冨樫が背景をあまり描かないという時点で、僕は冨樫に対して大差をつける事になる。
そのように理論的に考える事が出来る所が自信を生んでいるかな。