Q. あなたは運命を信じるか?

この世は劇場であり、この世の出来事は全て演劇である。
となれば運命というのは脚本のようなもの、その脚本の存在を信じてるかというと…疑いなく信じている。
ただ、それを読める人は少ないと思う。
僕は…どうだろうね。
僕には確かに見えないものが見える、その力がある。
でも、その力は完璧ではないし、完璧でない以上、過信する事は出来ないよね。
ただ、偶然では説明出来ないレベルのものを、これまで何度も的中させてきたし
幾らかは人知を超えた特別な力が僕にあるのは確かだ。

Q. これまであなたはキム・テヒと結婚する、能年玲奈と結婚する、武藤彩未と結婚するなどとコロコロ“運命の女性”が変化してるが?

これまでのところ、僕は誰かを好きになるたびに、その女性と自分の共通項みたいなもの
その女性と自分を繋ぐ方式みたいなものを無理やり探し出そうとしてきたように思う。
そして、これこそが運命だ!と決めつけて…う〜ん、もしそれが全て運命なら僕の運命は一体何個あるんだろうね(笑)
でも、運命だ!って思えないようなものはつまらないじゃない?
“運命の女性”を設定する事でこれまで頑張る事が出来た。
“運命の女性”を追いかけるという事は、これまでの僕の漫画や人生のモチベーションだった。

もしかしたらそのモチベーションのために女性を利用していたのかも知れないと、振り返って思う事はあるかな。
それは結局、BIGになって港区の高級マンションに住む!というのとそんなに変わらないような気がする。
“運命の女性”それが誰であるかは、あまり関係がなかったのかも知れない。
だってあまりにも目移りし過ぎているからね。
2016〜2018の2年間だけで、菊地最愛→武藤彩未→水野由結→浜辺美波→山田杏奈 と目移りしてきたんだ。

Q. “運命の女性”を知る方法はないのか?

多分、それを知る方法は共通項とかじゃなくて、方式とかじゃなくて…シンプルに『直感』なんだと思う。
頭でどうこう考える事を超越したストレートな『直感』 きっとそれが運命を知るうえで大切なものなんだ。

Q. これまでの“運命の女性”は直感ではなかったのか?

【真実でないものからは心離れる】
人間という生き物は絶えず真実を探し求め続けている生き物なのだと思う。
真実でないものは偽物なので、それを選んだとしても、しばらくすると「あ、違うな」と感じるようになる。
『直感』その多くは…おそらく願望からの思い込みだ。
こうであって欲しいという願望が直感という衣をまとってるだけなのだ。
これまでの“運命の女性”は今は小学校とか中学校時代の好きだった人のような感覚になっている。
「あの人は今」みたいなね。
そうなってしまったという事は結局…これまでの“運命の女性”は願望からの思い込みだったという事だろう。

Q. 心離れる理由は何か?

熱というのは冷めるものだ。
風呂をわかしても、そこから何もしないなら時間と共に冷めていくだろう?
好きな漫画であっても、ずっと同じ事を繰り返していると退屈でつまらなくなるし
毎日同じ料理を食べていると、飽きてしまって美味しいと感じにくくなる。
熱を入れ続けるためには「変化」が必要であり、継続的、あるいは定期的に「刺激」をもたらす必要がある。
これは漫画作りにも言える事で、漫画も定期的に新鮮な刺激を出していかないとファンは離れていってしまうものなんだ。
でも『真実』だけは特別だ、これは変化や刺激がなくても心が離れない。
だから僕たちは数多くの幻想の中から何物にも左右されない『真実』を探し出すべきだと思うんだ。