>>751
南部の独立、あるいは自治です。

タイはご存知だと思いますが、仏教の国なのですが、
深南部の人口の8割がマレー系イスラム教徒なのです。
言語も、マレー語が併用されていて、ジャウィ文字(マレー文字)も併記されています。
(ほかは、タイ族、華人系が半々です。)

江戸時代頃、この地域にマレー人が住んでおり、イスラム教の国が存在していたのですが、
タイとマレーシアが、この国をお互いに半分ずつ自国領にしました。
深南部に住んでいますと、旧王家の末裔という人々にも出会います。
家柄ゆえか、医者や学校の先生など、指導的な立場にいることに驚かされます。

マレーシアはイスラム教が国教になっており、あまり問題化していませんが、
タイは仏教国のため、以前よりイスラム教徒が自治権を求めていました。
政府与党は選挙のたびに自治権を部分的に認めることを表明し、
選挙後に撤回するということを繰り返していました。

2001年、政権についたタクシン首相の元でイスラム教徒を危険視する政策をとります。
アメリカの同時多発テロを意識したものだったと言われています。
2004年、独立運動参加者を拘束した際、78人の人々を殺したりしたため、
その直後より「イスラム分離独立主義系過激派」の活動が活発になっています。