2000年暮れに起きた東京・世田谷一家殺害事件の現場となった家の内部を、遺族が18日、朝日新聞などに公開した。
保育園児や小学生まで家族4人が殺された事件は社会に大きな衝撃を与えたが、未解決のまま19年がたった。
昨年、遺族は老朽化した家の取り壊しを警視庁から打診され、決断を迫られている。
報道公開を決断した入江杏さん(62)は、「事件が忘れられていく中で、現場を取り壊してしまっていいのか。
このまま何もせずに家を壊してしまうことはどうしてもできない。
4人が狭い家で、つましく一生懸命生きていたことを、4人の人生の肌触りを知ってほしかった」と語った。