17年の人口推計 福岡も高齢者が上回る
2018/4/13 21:58

 総務省が13日に公表した昨年10月1日時点での人口推計で、九州・沖縄では沖縄を除く全県で75歳以上の人口が15歳未満の割合を上回った。
1年前の推計では15歳未満の人口の方が多かった福岡県でも75歳以上が逆転。九州全域で少子高齢化が一段と深刻化する現状が浮き彫りに
なった。人口は前回に続き沖縄と福岡の2県が増加したが、増加率は低下した。

 福岡県の人口は510万7000人で、そのうち75歳以上の人口割合は13.3%と0.4ポイント増えた。13.2%だった15歳未満を上回った。65歳以上の人口の
割合を示す高齢化率も、27.1%と0.5ポイント高まった。

 高齢化率は大分県が0.6ポイント増の31.8%となるなど、九州・沖縄の全県で高まった。

 人口の増減では沖縄が0.26%、福岡が0.04%増えたが、伸び率はそれぞれ0.14、0.02ポイント縮まった。沖縄は出生児数が死亡者を上回る自然増と、
転入が転出を上回る社会増が続いていたが、社会減に転じた。他県はいずれも0.5%以上人口が減り、減少率が最も高かった長崎県は0.93%減の
135万4000人だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29386000T10C18A4LX0000/