今後、介護職員の処遇改善が行われていく可能性は非常に高いと言えます。
まず、厚生労働省は介護職員の給料を上げるための方策として「介護職員処遇改善加算」という制度を設けました。
これは介護職員のキャリアパスの仕組みを作ったり、職場環境の改善を行ったりした事業所に対して、
介護職員の賃金を上げるための加算(報酬)を支給するというものです。

加算額は要件が定められたT〜Xの5区分のうちどれに当てはまるかによって決まります。最高額の「加算T」は介護職員の1人当たり月額37,000円相当が加算されます。
また、介護現場で働く「勤続年数10年以上の介護福祉士」について、各事業所で少なくとも1人の賃金を月額平均8万円増やすか、
年収を全産業平均(役職者を除く)の440万円以上にするという案も出されています。2019年1月現在では、まだ具体的内容は確定していませんが、
勤続10年の介護福祉士の処遇改善が実施されるのは確実と言われています。

いずれにしろ、2019年10月に行う介護人材の処遇改善に420億円の公費を充てることが決まっています。