危機の社会保障 首都圏の「介護難民」 五輪後では間に合わない

介護者の不足が深刻に
 状況は首都圏で共通する。この10年間に、75歳以上が神奈川、埼玉、千葉の3県で、それぞれ40万人前後増える。全国の増加の3分の1をこの1都3県で占めることになる。
 入院需要は首都圏で2割増えると見込まれている。それに見合う受け入れ態勢が必要になるが、埼玉や千葉、神奈川は病床数なども含めて医療体制は追いつかない。
 介護需要の急増は、介護に携わる人材不足にも拍車をかける