第101警察予備大隊
警察予備大隊の構成員というのは、あくまで警察の予備として急遽収集された一般市民
であり、軍人ではなかった。
およそ500人の隊員からなる第101警察予備大隊も、上に立つ少数名のナチ党員やSS隊員
をのぞけば、ほとんどが運送業や材木屋、教師、事務員、船員、セールスマンといった、
「普通の人びと」である。年齢層は高め、ナチス・ドイツ以前の教育を受けており、
格別にナチスの思想に傾倒していたわけでもない、
主にハンブルク出身の一般労働者。